見沼田んぼに現れる龍神！夏休みのお出かけにも♪さいたま緑のトラスト保全第1号地周辺案内
心地よい風吹く木陰の散策道！
＼変わらぬ自然見守る龍神に会いに行こう／
見沼田んぼに現れる龍神をご存知でしょうか。
「竜伝承」が数多く残る「見沼」の中でも、「開かずの門」で有名な国昌寺のほど近く、「さいたま緑のトラスト保全第1号地」に面し見沼田んぼの原風景が見られる湿地エリアでは、マルコ（エスペラント語で湿地の意）と彩（さい）という名の龍神が、変わらぬ自然を見守っています。
真夏でも心地よい風がそよぐ木陰の続く「緑のヘルシーロード」。見沼田んぼを流れる見沼代用水や、その支線用水路の改修により生み出された土地や管理道路を有効利用し、自転車・歩行者・農耕車の専用道路として整備されたもので、思い思いの場所から見沼田んぼを散策することができます。
この「緑のヘルシーロード」も並走する見沼代用水の、東縁（ひがしべり）にかかる五斗蒔（ごとまき）橋から総持院橋を経る約1.1kmの区間は、用水路の「原形保全区間」として整備されており、水路の底は土のまま素掘りとし深みを配慮するなど、水辺の生態系に配慮した構造となっています。
さらに総持院橋の下流には、用水路にも面して「さいたま緑のトラスト保全第1号地」に指定されている「見沼田んぼ周辺斜面林」が11,336㎡広がり、コンクリートを用いずに整備された江戸時代からの風情ある景観を残しています。
埼玉県内の自然や歴史的な環境を末永く保全するための活動である「緑のトラスト運動」により守られているこの場所は、県内に14か所ある（令和5年3月時点）トラスト地の中でも最も早く平成2年に指定され、別名「見沼龍の森」ともいわれています。多様な動植物が生息する樹林地内は、自然を維持するために原則立ち入り禁止となっていますが、「緑のヘルシーロード」上では各所にベンチが設置されており、目の前に広がる景色を鑑賞することもできます。
「さいたま緑のトラスト保全第1号地」のほぼ向かい側に広がる湿地帯では、ヨシなどの草木が生い茂り、絶滅危惧種とされているノウルシなどの植物も見ることができます。用水路沿いを進むと、国昌寺と総持院の間付近で現れるのが、葦の見沼龍「龍神マルコ」と「龍神彩」。大きな体は、刈り取られた湿地のヨシやススキ、こちらを見つめる眼は竹を利用して作られており、くわえた宝珠は「サッカーのまち」ならではの黄金のサッカーボールで出来ています。
同地域周辺や見沼自然公園を中心に、生物多様性保全活動や気象な動植物の調査・研究を行うNPO法人エコ. エコの活動で生み出されるこの「見沼龍」は、今年ですでにマルコは8代目、彩は3代目を数えます。生い茂る樹木の中からこちらを見つめる龍神からは、静謐な空気が醸し出されているようです。
貴重な動植物との出会いや、季節の草花を身近に楽しむことのできる見沼田んぼ。
埼玉高速鉄道「浦和美園」駅は、この見沼田んぼへの東の玄関口とも言えます。散策の拠点にもなる公園や歴史ある神社が点在し、見沼田んぼ周辺には他にも見どころが盛りだくさんです。都市近郊の豊かな自然と龍神に会いに、ぜひ足をお運びください。
■見沼田んぼまでのアクセス概要
見沼たんぼは南北12ｋｍ東西5ｋｍ広さ1,260haと広域なため、訪問地によりルートが異なりますのでご注意ください。バスのルートや運行状況等は諸事情により変更となる場合がありますので、事前にご確認のうえお出かけください。
浦和美園駅西口・東口にステーションがあるシェアサイクルも利用可能です。
●さぎ山記念公園周辺
浦和美園駅より国際興業バス「大01」「美80」バス停「さぎ山記念公園」下車すぐ
●見沼自然公園周辺
浦和美園駅より国際興業バス「大01」バス停「締切橋」下車すぐ
●国昌寺周辺
浦和駅もしくは東浦和駅より国際興業バス さいたま東営業所行バス停［総持院］下車徒歩10分
■注意事項等
・見沼田んぼの田んぼや畑の多くは私有地です。路上駐車や立ち入りはご遠慮ください。
・見沼田んぼには駐車場がありません。公共交通機関等を利用しましょう。
・散策の際には車や自転車には十分注意しましょう。用水沿いの道路は管理用通路のため、管理車両が通行しますので通行時にはご協力ください。
・農家の方へ迷惑がかかる行為はしないでください。また会った際は挨拶を心がけましょう。
・ゴミはお持ち帰りください。
・自然を大切にしましょう。
・野生動物にはエサを与えないでください。
・花や木を折ったり、持ち去ったりしないで下さい。
