子どもが持つ力をのばす&自分時間楽しむ癒しと心地よさ提供~美園の多機能型子育て応援施設~人気プログラムを取材しました!

2023.07.04インタビュー育む

子育て世代の強い味方として、「アンクラ」の愛称で親しまれている浦和美園駅最寄りの子育て応援施設「アンチクラムジーステーション」。赤ちゃんとの関わり方から専門性の高い子育て相談、子どもの運動機能へのアプローチ、トレーニングやものづくり体験など、医師監修ならではの視点から様ざまなプログラムを展開しています。

今回は、運動能力や学習能力を育て、発達を促す少人数制トレーニングを提供する「ビジョントレーニングスタジオ『のびのびじょん』」、そして、手作り雑貨の販売やものづくりワークショップ、楽器体験やリラクゼーションメニューの提供など多彩なプログラムを取り揃える「ハンドメイド&リラクゼーション『Muka』」を取材しました。


ビジョントレーニングスタジオ「のびのびじょん」

―「のびのびじょん」で提供している「ビジョントレーニング」とはどんなトレーニングなのですか。

「ビジョントレーニング」は、目と脳、身体をスムーズに連動できるようにするトレーニングです。目のトレーニングだけでなく、身体もたくさん動かして、頭もしっかり使うため、前頭葉が刺激され、身体の動きだけでなく気持ちの自己コントロールにもつながります。
楽しくトレーニングを行うことで、子どもの自主性を促し、自己肯定感も高めるものです。

―「アンクラ」では、どのような経緯で「ビジョントレーニング」の提供を始めたのでしょうか。

「アンクラ」のステーションマスターである、ゆうすずこどもクリニックの綾部敦子医師が「ビジョントレーニング」を知ったきっかけは、サッカーに関するメディアでした。調べていくと、サッカーや野球をしている子どもたちだけでなく、「不器用さ」をもつ子どもたちをはじめ、たくさんの子どもたちに「ビジョントレーニング」で伸ばすことのできる部分があるのではないか、と考えるようになりました。しかも、「ビジョントレーニングを専門的に受けられる場所がない!」と気付いたところから、自分たちで開設できないかと動き始め、今に至ります。

ビジョントレーニングで子どもたちの持つ力をのばしたい!のびのびと身体を思い切り動かして欲しい!そんな想いから「のびのびじょん」と命名され、誕生しました。

―「ビジョントレーニング」に対象年齢や年齢制限などはあるのですか。

赤ちゃんからご高齢の方まで、どなたにも伸びしろがあります!
月毎に、ある程度トレーニングの枠組みは決まっていますが、受講者一人ひとり、その日その日のコンディションによって、少しずつ内容を変えています。同じ目的のトレーニングでも、どうすれば効果的に、楽しく、新鮮な気持ちでトレーニングに取り組めるか、いつも考えて提供しています。

「のびのびじょん」では、基本的には年長さん~小学6年生を対象にしていますが、不定期で行っている「親子びじょん」では、1歳から親子でご利用いただいています。トレーニングには年少さん~中学生まで、美園や川口からの参加者が多いですが、都内や千葉県、茨城県からも通ってくださっています。
時間帯によっては他の年代の方も受け入れ可能ですので、ぜひご相談ください。

―「のびのびじょん」ならではの特長を教えてください。

「のびのびじょん」は、発達外来を専門とする小児科医が監修し、プロトレーナーが2名在籍しています。児童指導員、保育士という異なるバックボーンを持つトレーナーなので、子どもたちをいろいろな視点から見ることができ、一人ひとりの豊かな個性に合わせて対応が可能です。

―運動能力、学習能力が育まれるとお伺いしたのですが、発達を促す、とはどういうことでしょうか。

トレーニングでのチェックの数値として出るものだけでなく、トレーニングへの取り組み方、お友だちとの関わり方、表情、発言など、子どもたちの成長を感じる場面はたくさんあります。その変化に立ち会えたときは、本当に嬉しく思います。お子さまの成長を目の当たりにすることができます。

「ビジョントレーニング」を多くの子どもたちが体験して、一人ひとりに必要な能力を伸ばしていってほしいと思っています。

―これから美園で取組んでみたいことはありますか。

今後は、小学校や中学校、保育園や幼稚園、放課後等デイサービスなど、子どもたちが集団で過ごす場所に出張して、質のよい「ビジョントレーニング」をお伝えしたいと考えています。美園でも様々なところで「ビジョントレーニング」を普及し、学校等で朝5分間のトレーニングの時間を作るなど、「不器用さ・ぎこちなさ」を抱えた子どもたちだけでなく、地域全体の子どもの発達の土台作りをサポートしていきたいです。

そのためにも、ビジョントレーナー仲間を増やし、子どもたちに小集団でのトレーニングも提供できるように、じっくりと進めていきたいと思っています。

●ビジョントレーニングスタジオ「のびのびじょん」公式Instagram
https://www.instagram.com/nobi_no_vision/


ハンドメイド&リラクゼーション「Muka」

―「Muka」というのは珍しいお名前ですね。とてもたくさんあるようですが、「Muka」で提供しているプログラムについて教えてください。

「Muka(ムーカ)」はフィンランド語の「心地よい=Mukava」「癒し=Mukavuus」から誕生しました。自分の時間を楽しんでほしい、わくわくしてほしい、そんな場所を作りたいという想いでスタートしました。

「Muka」のプログラムは大きくわけて二つあります。一つ目はワークショップやリラクゼーションショップの開催。もう一つは手作り雑貨と焼菓子の販売です。

ワークショップ&リラクゼーションでは、お客様に「居心地がいいなぁ」「また来たいなぁ」「たのしかった!」と思っていただけるよう、癒し、ものづくり、体験、運動(エクササイズなど)と様ざまなジャンルのプログラムを展開できるようこだわっています。

また、小さな赤ちゃんや子ども連れのお母さまがリラックスできるよう、スタッフが子どもの見守りを無料で行うこともあります。安心してゆったりと心地良い時間を過ごし、心を解放してご自分を癒していただけたら嬉しいです。

販売では、子育て世代のママさんたちがわくわくするような手作り雑貨を販売しています。美園地区で子育て中のママ作家さんの作品もあります。焼菓子販売は、就労継続支援B型事業所である近隣のドッグカフェ「犬も歩けば…」にお願いし、美味しいお菓子をお客様にお届けしています

―楽器体験やエクササイズ、お菓子やアクセサリーづくりのワークショップに、アロママッサージやよもぎ蒸しまで! 子どもも大人も楽しめる幅広いラインナップですね。お客様の声から始まったプログラムなどはありますか。

まだそのようなリクエストはいただいたことがないのですが、そういったお声があればぜひ反映したいと思います。反対に、近所にお住いの方がご興味を持って「アンクラ」に立ち寄られ、「こんなことができますよ」というお話から、講師になったというケースはありますよ。

どのプログラムも個人~少人数で開催しています。また平日に開催しているプログラムも多いので、習い事など集団での活動に不安があったり、学校を休みがち・家に引きこもりがちだったりなど、そういったこどもたちや保護者の方のリフレッシュの場としても「Muka」をご利用いただけたら嬉しいです。

―講師の先生方と地域の皆さんをつなぐ場、そして、皆さんの美園での活動の拠点となっているのですね。今後、「Muka」として美園で取組んでみたいことはありますか。

現在の主なプログラムの参加者は、美園地区周辺に住む方が多いのですが、東川口や浦和、岩槻・春日部方面からも自動車でのアクセスが良いので多くの方がいらして下さいます。都内や千葉県からわざわざ電車で来てくださる方もいらっしゃいます。

昨年はウニクス浦和美園やイオンモール浦和美園でのイベントや、浦和美園まつり&花火大会やなど、地域のイベントに積極的に参加し、美園地区の他の活動団体との交流・繋がりもたくさん経験しました。

今後も地域の横の繋がりも大切にしながら、ワークショップや素敵な手作り雑貨の販売を通じて魅力を発信していきたいです。

●ハンドメイド&リラクゼーション「Muka」公式Instagram
https://www.instagram.com/handmade_shop_muka/


■アンチクラムジーステーションについて
住所:埼玉県さいたま市緑区美園3-9-16 エース美園第一ビル1階 C・D室
電話番号:048-711-8731
受付時間:月〜日(水曜日を除く)10:00〜17:00
※プログラムによっては9時30分〜20時まで開催しています。
【定休日】水曜日
【休業日】祝日・お盆・年末年始の他、イベントや研修等により休業になる日があります。

公式サイト:https://anti-clumsy.jp/
公式Instagram:https://www.instagram.com/ankura.misono/

※フリースペース「ふらっと」のオープン時間については、当日の予定を毎朝10:00頃公式Instagramのストーリーズおよびtwitterにてお知らせしています。また、施設前に設置した看板でも掲示しています。

◆「アンチクラムジーステーション」について詳しいインタビューはこちら⇩
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UDCMi
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私が紹介しました!
「アーバンデザインセンターみその(略称:UDCMi)」は、さいたま市美園地区にて、これからの美園をかたちづくり、「公民+学」が連携し地域課題解決に取り組むまちづくり拠点施設として、2015年10月に浦和美園駅西口に開設されました。 UDCMiは、まちづくりを推進する美園タウンマネジメント協会の取組みの一環として開設・運営されており、その運営事務局を「一般社団法人美園タウンマネジメント」が担っています。
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