【イベントレポート】45組が熱演!埼玉高速鉄道「浦和美園」駅にてストリートピアノコンサート(後編)

2023.03.22みそのnews

サッカーのまちを象徴するようなブルーのユニフォームが印象的な「キャプテン翼」のステンドグラスから春の日差しが差し込む中、去る3月12日、埼玉高速鉄道「浦和美園」駅に設置されたストリートピアノ「美園ふれあいピアノ」を囲み、「美園ふれあいコンサート春」が開催されました。
当日の午前の部をレポートした前編に引き続き、今回の後編は、午後の部&飛び入りコーナーで美園に素敵な音色をもたらしてくれた「美園人」な皆さんをご紹介します!


フルートとピアノの柔らかな音色でスタートした午後の部。ディズニー映画「リトルマーメイド」より『パート・オブ・ユア・ワールド』の心に響く美しいメロディが会場に響き渡りました。

子供の頃に夢中になって遊んだ「ドラゴンクエスト」の曲を弾いてみたかった、と「ドラゴンクエストⅢ」より『そして伝説へ』を演奏してくださったのは、午前の部にも親子でご出演のお母さん。長い冒険や苦難の末にたどり着いた時の色あせない感動に、この曲を聴いて思わず胸が熱くなった方も多いのではないでしょうか。

クラシックとJ-POPの2つの魅力が入っている大好きな曲、とかっこいい演奏を披露してくれたのは午前の部でも大活躍だった中学2年生です。

卒業シーズンにぴったりの曲を披露してくれたのは「美園オカリナ」の皆さん。いつもみんなで歌ったり、アンサンブルしたりと楽しんで活動しているそうです。

沖縄の旅で三線に魅せられ10年。中でも、沖縄の戦争の悲しみと平和の祈りを歌った大好きな曲、と『島唄』を披露してくれたのは「美園ふれあいピアノの会」次代のホープです。想いのこもった三線の音色とウクレレユニット「ケセランパサラン」のお二人の歌声が、美園に沖縄の青い海と風を運んできてきれました。

今年のコンクールに向け練習が始まったところ!という一曲を披露してくれたのは、こちらも午前中から大活躍の中学2年生。何年生?と思わずプログラムを確認する観客の皆さん。

初めてストリートピアノで演奏したベートーベンのあの感動は忘れません、と出演してくださったこちらの方は、都内から月に一度は美園にピアノを弾きに来てくださっているそう。ありがとうございます!

辛いときに「君が生きているならそれでいい」という歌詞に魅かれ、いつか自分も、誰か辛い思いをしている人にそういう言葉をかけたいと思います、とカンザキイオリ『命に嫌われている』を演奏してくれた高校生。想いをのせた演奏が会場中に満ち渡りました。

鈴木名誉会長の教職員時代の教え子だった縁で、このたび四十年ぶりに再会し、出演に至ったという「ケセランパサラン」のお二人。オリジナル曲『風が吹く』の初めて聴くはずなのにどこか懐かしいメロディが、心地よい風を運んできてくれました。

先生に出会って音楽の楽しさを教えてもらっていなかったら、この道には進んでいなかった、というコメントに、再会を喜ぶ鈴木名誉会長も思わず飛び入り。よく見ると先生のベレー帽とお二人の衣装が、同じ春らしい鶯色。でも先生!マイクはご自分の口元にあててください!

曲に自分の気持ちをのせ、聞いている人を意識して弾くことを心がけ演奏します、とコメントくださったこちらの方は、リスト『愛の夢』を披露してくれました。

ラフマニノフ生誕150年を迎える今年、美しく悲しいような旋律に感動し、挑戦しようと思いましたというこちらのお二人はアンサンブルで『ヴォカリーズ』を披露。

大好きなアニメ「鬼滅の刃」より『残響散歌』、そしてゲーム「Final Fantasy V」より『ビックブリッジの死闘』の二曲を披露してくれたのは、小学2年生のゆづさん。youtubeでも難曲と言われているというこの二曲目は、最近はストリートピアノで演奏していると「ゆづくんですか?」と声をかけてもらえるようになったそうです

藤田久雄さんの指揮で素晴らしい歌声を披露してくれたのは「コール・レインボー」の皆さん。11月のコンサートを目指して頑張っています、という三曲を聴かせてくださいました。

前からずっと好きだった曲、とジャズソロを披露してくれた鹿熊由紀子さん。ロシアによる軍事侵攻が続いているウクライナで撮影された名作映画「ひまわり」のテーマ曲が会場を包みます。

小川佐和子さんの歌、醍醐由美子さんの伴奏で届けられたのは高田蓮子『しあわせ運ぶ花になれ(桜草の歌)』。輪になって可憐に咲く色とりどりの桜草が、しあわせを運びます。

クラシックの中でショパンが大好き、というこちらの方は、しばらく休んでいたピアノをまた弾き始め、これから新しい道の出発の時として、このたび出演してくれました。


続いては飛び入りコーナーでの演奏者のご紹介! 皆さん会場に多彩な音色を響かせてくれました。

平成6年に出来たという小さい箏を演奏してくださった文化箏師範の増渕喜子さん。小学校などで出張授業をすることもあるのだとか。


そして午後の部のラストは出演者全員での合唱。醍醐由美子さんの伴奏、藤田久雄さんの指揮で、東日本大震災を受けて作られた『花は咲く』、さらに芽吹きの春に想いを馳せ『ふるさと』をみんなで歌います。手話やオカリナ演奏も一緒に、観客席の皆さんも会場が一体となって、一つの音楽を作り上げました。

幅広いジャンルに対応できる素晴らしい楽器であるピアノ。ピアノソロはもちろん、弦楽器や管楽器との共演など、様ざまな魅力をたくさんの皆さんと共有した今回のコンサート。ピアノの魅力が詰まったかけがえのないひとときとなりました。


最後にご紹介するのは「美園ふれあいピアノ」を支える皆さんです。

日頃の運営・管理をしてくださっている埼玉高速鉄道の方々、コンサートの運営や広報活動など、多くの方々のサポートを受け、「美園ふれあいピアノ」は今日も素敵な音色を皆さんに届けることができています。

「美園ふれあいピアノ」の調律をしてくださっている、「Y.K PIANO FACTORY」一級ピアノ調律技能士の小林康浩さんもそのお一人。鈴木名誉会長も長くお世話になっているという小林さんは、万全な音色が奏でられるよう、いつも念入りにピアノをチェックしてくださっています。

それぞれの想いをのせて今日も「美園ふれあいピアノ」は素敵な音色をお届けします。ぜひ皆さんも、美園で愛されるこのストリートピアノをお楽しみください。
また「美園ふれあいピアノ」を囲んでお会いしましょう。

■「美園ふれあいコンサート春」開催概要
日時:
2023年3月12日(日)
午前の部 10時00分〜12時00分
午後の部 13時00分〜15時30分

開催場所:埼玉スタジアム線 浦和美園駅 2階改札前コンコース

主催:美園ふれあいピアノの会

協力:埼玉高速鉄道株式会社

後援:さいたま市

お問い合わせ先:美園ふれあいピアノの会 鈴木(080-2102-4245)


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「アーバンデザインセンターみその(略称:UDCMi)」は、さいたま市美園地区にて、これからの美園をかたちづくり、「公民+学」が連携し地域課題解決に取り組むまちづくり拠点施設として、2015年10月に浦和美園駅西口に開設されました。 UDCMiは、まちづくりを推進する美園タウンマネジメント協会の取組みの一環として開設・運営されており、その運営事務局を「一般社団法人美園タウンマネジメント」が担っています。
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