【第5回】美園とわたし―「美園マ・マルシェ」を主催する齋藤さんにお話を伺いました!―
美園に想いを寄せるみなさんに、まちとの関わりやこれからのことについてお話を伺う当企画。第5回は、2019年7月21日(日)に「ウニクス浦和美園」で「美園マ・マルシェ vol3」の開催が予定されている、主催者でアート作家の齋藤智子さんの登場です。「美園マ・マルシェ」が始まった背景や活動への想い、これからの展望などについてお話を伺いました。
「美園マ・マルシェ」の活動の様子はこちら
はじまりは偶然の出会いから
Q.まずは、「美園マ・マルシェ」の活動が始まった経緯について教えてください。
齋藤さん:そもそものきっかけは、自宅でドライフラワー教室を開いていたときの生徒さんが、別の分野でものづくりをされている作家さんたちを教室に連れてきてくれたことでした。実は、美園は作家さんが多い街。それなのに、イベントとなると美園地区外へ出て活動されている方が多いというのが現状でした。
そんな中で、すでに活躍されている作家さんたちに出会い、「美園でこんなことをしたいですね」とお話できたことが、「美園マ・マルシェ」を始める大きなきっかけになりました。
作家同士がつながり、活動場所さえ確保できれば、美園でも面白いことができるのではないかと。
何事もまずは“挑戦してみる”
Q.現在、「美園マ・マルシェ」ではどのような活動をされているのでしょうか。
齋藤さん:メインの活動は、小物の販売と実際に製作できるワークショップの開催です。この活動を通して気づいたのは、会場によって反響のある商品が異なること。子ども向けの商品が人気の場所や、大人向けの商品がよく売れるところなどさまざまです。
美園の場合は、お子さんのために商品を買われる方や、お子さんのために何かを作ろうとワークショップに参加される方が多い地域性だと感じています。なので、子ども用のスタイやハンカチなどがとても人気ですね。
▼子どもが参加できる「kitpas手形でカレンダーづくり」のワークショップ
Q.齊藤さんが実際に作って販売されている商品について教えてください。
齋藤さん:今回は私が作ったバスボブ(入浴剤)をもってきました。お風呂に入れてしゅわしゅわと溶ける入浴剤って子どもたちは大好きなんです。それに入浴剤なら男の子でも楽しめるかなと。元々はハーバリウムの制作から始めて、ドライフラワー、バスボブ、キャンドルなど、今はいろんなものを作っています。私以外のメンバーもそれぞれ素敵な商品を作っているので、そちらはぜひ実際にお越しの際に見て頂けたらと思います。
▼子どもたちに人気の入浴剤。まるで本物のアイスのようなクオリティー。
Q.イベントの企画などはすべて齋藤さんが担当されているのですか。
齋藤さん:そうですね。これまでイベント企画などの経験はなかったのですが、もともとなんでも挑戦してみたいと思っているタイプなので、「美園マ・マルシェ」の企画も私が考えています。ただ、一人でやっているのではなく、みんなで意見を出し合ってより良いものになるように努めています。
Q.2019年7月21日(日)は「ウニクス浦和美園」で開催されると聞きました。どのような経緯でウニクスでの開催に至ったのでしょうか。
齋藤さん:次の開催場所を決める際、当初は浦和美園駅か「ウニクス」かで検討をしていました。比較をする中で、「ウニクス」であれば駐車場もあるし、マルシェに行った後にご飯を食べて帰ったり、買い物のついでに立ち寄ってもらえたりもできるのではないかと考えた結果、「ウニクス」で開催することにしました。
活動の源は、“美園で暮らす子どもたちのために”
Q.「美園マ・マルシェ」の活動をするにあたって大切にしていることを教えてください。
齋藤さん:一番はやはり“美園で暮らすご家族のために、そして美園の子どもたちのために”という想いが強いですね。
実際にマルシェに来る子どもたちの中には、自分のお財布からお金を出して商品を買ってくれる子たちもいます。そんな姿を見ていたら、自然とその想いが強くなりますよね。
なのでこの活動の中では、私たちも利益だけを追い求めるのではなく、この街のご家族や子どもたちのために頑張ろうと言い合っています。
Q.今後はどのようなことに取り組んでいきたいですか。
齋藤さん:今後については、メンバーと話し合いながら決めていきたいと思っています。そのなかですでに動き始めているのは、子どもたちの発表会の場を作ることです。ピアノやダンス教室に通う子どもたちもいますが、このあたりにはなかなか発表できるような場所がないんです。なので、「美園マ・マルシェ」のイベント会場をぜひ子どもたちの発表会の場として提供できたらと思っています。
この「マ・マルシェ」の活動が少しでも子どもたちのためになれば、とても嬉しく思います。
齋藤 智子さん
埼玉県さいたま市出身。“浦和”とは縁があり、これまで南浦和、北浦和で生活し、現在は美園に居を構える。「マ・マルシェ」の代表として企画・運営に携わり、自身も一作家としてものづくりに勤しんでいる。