「みそのいち」 こぼれ話 ~一問一答~
『美園人』創刊号でご紹介した2017年2月24日に開催された第10回「みそのいち」。ここで出会った地元農家のみなさんにおすすめの逸品、こだわりなどお話を伺いました。題して「みそのいち」こぼれ話 ~一門一答~。「みそのいち」は駅構内での開催ということもあり、会社帰りに一通り見て、立ち寄ってから帰るという方も増えているようです。
保巳農園さん
Q:色鮮やかで珍しい野菜もたくさん。こちらは保巳農園さんですべての種類を作っていらっしゃるのでしょうか?
そうです。年間40~50種類ほどイタリアンとフレンチに合う野菜をメインに手掛けています。試行錯誤しながら、自分でいいなというものを届けています。料理をする方たちのことを考えて、これを!というものを選んでいますね。みなさんに「こんな野菜があるんですよ」とご紹介する気持ちで。料理が出来上がって、ご家族と一緒に食べるとき、珍しい野菜やおいしい野菜があると、それだけで話題になりますよね。家庭の中で食事の楽しさが分かって広がっていく、それに貢献できたらうれしいです。
KMフルーツジャパンさん
Q:おすすめの逸品をお聞きしています。今回は果樹ではなくお味噌でしょうか?
そうですね。基本的には落葉果樹全般を作っています。ただ、残念ながら、冬場は果樹がないもので、私の親が手掛けている加工食品をみなさんにご紹介しています。これは見沼田んぼのコシヒカリを使用した味噌でして、蔵で熟成させていますよ。もちろん無添加です。私の親は味噌づくりの体験教室も開いていまして、100人ほどご参加いただいています。みなさんに作ってもらって、蔵で熟成。できたものをお渡ししているんですよ。自分たちで作ったものを、最後は食べることができるということで喜んでいただいています。
菓子工房えとわぁるさん
Q:どちらもとてもおいしそうです。おすすめのお菓子について詳しく教えてください。
今の時期ですとやはり「さくら餅」でしょうか。こちらの「田舎饅頭」も、昔からおばあちゃんが作ってくれていた懐かしい味を思い出して、喜んでいただけているようです。スーパーの和菓子は何日ももちますけど、私たちが作っている和菓子には混ぜ物がありません。だから、歯触り、歯ごたえはスーパーのものとは全然違います。つくって、お求めいただいて、その日のうちに召し上がっていただくのが一番美味しい。お赤飯、芋羊羹、ゆべしなどもご用意していますよ。
ブルーベリープラザ浦和さん
Q:ブルーベリー以外に、お野菜もたくさん出品されていますね。
私たちは、ブルーベリーの摘み取り観光農園なのですが、お客様のご要望がありまして、夏の野菜も作って移動販売車で販売していました。もともと農家だったので、さつまいもや、やつがしらなどは昔から作っていたんですよ。更にお客様の声に応え続けていたら、取り扱う商品が増えて、こういう形になった…という感じです。ですが、数ある商品の中でも、やはりメインはブルーベリー!「ハイグレードブルーベリージャム」は、苗木から栽培したブルーベリーを使った無添加のもの。おすすめです。
枝物農家 堀口さん
Q:この日はひなまつりの一週間前。時期にぴったりの枝桃を出品されていますが。
一年中、季節に合わせた枝物を出品しています。これまでに、蝋梅や銀香梅もご紹介しました。秋口だと栗とか豆柿も面白いです。これらは華道でよく使われるものですが、一般の方で「お花の心得は無いけれど、飾ってみたかった」と言って、お求めになって行かれたこともありました。「みそのいち」が枝物に触れあうきっかけになったようでうれしいです。川口や安行は、昔から枝物の産地として知られていますし、みなさんにもっと手に取っていただければと思います。切り花を飾るより部屋がお洒落に見えますよ。