熱気に包まれる、大門八坂神社祭礼
旧大門村と旧下野田村の鎮守として地域を見守ってきた「大門神社」。日光御成街道の江戸における起点から4番目の宿場町「大門宿」の総鎮守でもあった。その「大門神社」一帯が、最も盛り上がるのが毎年7月に開催される「大門八坂神社祭礼」だ。
2017(平成29)年度は7月9日が開催日。1789(寛政元)年に造られ、現役の神輿としては市内でも有数の古さを誇る神輿が「大門八坂神社祭礼」の中心となる。氏子、神社関係者、「浦和大門睦會」などを担ぎ手とし、朝から夕方にかけて地域を回る。
熱気が頂点を極めるのが、境内に神輿が戻っていく宮入りだ。屋台と迫り出す観客で狭まる参道を、時間を掛けて進んでいく様子は荘厳とさえ形容できるもの。そうした場面を見せることが、将来の担ぎ手をつくることにつながり、子どもたちの郷土愛を育むことにもなるのだ。