研究対象は美園地区、大学生のまちづくり提案

2017.06.09暮らす

2017(平成29)年5月30日に、「みその都市デザインスタジオ」の最終発表会が行われました。
これは、さいたま市美園地区を対象に、新たなまちづくりや地域の課題解決に向けて、大学の知見や技術、学生のアイデアを活かしていくことを目的とした「学生まちづくり計画演習」です。過去に「2015冬」、「2016春」、「2016冬」と実施し、今期で4回目の開催となります。

今回も芝浦工業大学から、都市デザイン研究室・構造デザイン研究室の皆さんが参加し、「仮設的・暫定的空間利用から紐解く次世代の新市街地デザイン」という課題に取り組みました。

美園地区では、日々都市開発が進んでいます。その中で「土地活用促進を図りたい、でも本施設が整備されるまでの間、コインパーキングなどの利用にとどまっている」など地域課題も浮き彫りに。現在から2020年の東京オリンピック開催までの期間を想定し、次の5つの敷地を対象に有効利用について知恵を出し合いました。その様子を一部ご紹介します。

(A)西口駅前保留地
・土地区画整理事業(浦和東部第一地区)における集約保留地。
・将来的には、民間複合施設の開発誘導が見込まれる。

“来訪者が手軽に楽しめるものづくり空間”“住民がつくるガーデン”をコンセプトに発表が行われました。

(B)美園3号線高架下
・埼玉高速鉄道車両基地をまたぐ地区幹線道路の高架下。
・UR都市機構(現場事務所)の暫定利用終了に伴い、市に移管予定。

住む人と外来者との関係に着目し、5年間はもつものを目指しました。遊歩道や屋外体育館といったアイディアも。

(C)鉄道敷地内歩専道
・埼玉高速鉄道車両基地の一部を歩行者専用通路として開放中。
・将来的には、同鉄道の延伸整備にて線路用地として使われる予定。

美園の並木道をコンセプトに「浦和レッズをはじめとする団旗や試合写真などサッカーに関連する展示」や「地域に関わりのある人々の作品の展示」ができるスペースを提案。

(D)街区公園整備計画地
・埼スタ近辺の街区公園(第3号・第4号)の整備予定地。
・埼スタ観戦者の歩行経路に面するが、本整備は東京五輪後の予定。
(E)スタジアム参道沿い生産緑地地区
・賑わい形成誘導の期待されるスタジアム参道に面する生産緑地地区。
・生産緑地地区内の行為制限緩和の法改正検討に、本地区はどう対応?

「鉄道沿いには無い農地を軸に、食から生まれる参道を考える」+「スタジアムの賑わいをこの参道に流し込む」というコンセプトで、スタジアム参道にBBQから始まる食の参道を導く!というアイディアが。

美園人編集部
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