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地域の思いが支える、竜頭の舞

2017.05.19

南部領辻の獅子舞

創建年代は不詳で言い伝えの粋を出ないものの、古くより当地に鎮座する「鷲神社」。社殿を中心に拡がる社叢は、浦和市によって“ふるさとの森”に指定され、人の手が入らない神域としての威厳を今日に伝えている。

「鷲神社」では、毎年5月と10月に獅子舞が奉納される。大きな竜頭の獅子頭をかぶることから“竜頭の舞“という名称でも知られる古式を留めるその舞に、多くの見物客が酔いしれる。その始まりは平安期にまで遡るとされ、笛の名手でもあった新羅三郎義光(源義光)が、奥州で苦戦する兄の八幡太郎義家(源義家)を助けに向う途中、軍兵の士気を高めるために舞ったものとされる。

“三頭一人立ち”の獅子舞で、太夫・中獅子・女獅子の3頭で舞うことから“竜頭”を冠する舞となった。埼玉県内には179の獅子舞があるが、鶏の一種である東天紅の羽を頭髪にたらし、さらには大きな太鼓を腹につけて舞う形式は南部領辻ならではで勇壮。都市化による担い手の減少から一度は途切れたが、「辻の獅子舞保存会」の設立により、次世代への継承が進められている。

南部領辻の獅子舞
開催日程:5月15日に近い日曜日、10月15日に近い日曜日(年2回)
場所:鷲神社(緑区大字南部領辻2914)