どの分野においても最先端の街へ。浦和美園エリア開発の先に見える姿

2017.03.24インタビュー暮らす

次々と新しい住宅やマンションが建ち並び、発展をみせている浦和美園エリア。ここ十数年で景色もだいぶ変わった。子育て世代を中心にしたまちづくりを行うさいたま市の革新的な取り組みには、「こんなに住みやすい街になるのか」と期待を抱かずにはいられない。 今回は、浦和美園エリアのまちづくりを推進している「さいたま市 環境共生部 環境未来都市推進課」に現在の開発状況や、市が目指す夢あふれる「未来都市」の姿について話を伺った。

「より住みやすく」白いキャンバスに描く浦和美園の未来

――浦和美園エリアの現在の開発状況やまちづくり状況について教えてください。

有山さん:浦和美園エリアは全体で約320ヘクタールある広大なエリアです。元々、農地だった土地を宅地に変えるための4つの区画整理事業を進めていて、現在3分の2程度目処がついています。住宅や商業施設、マンションが少しずつ建ちはじめ、土台ができてきた段階で、宅地としての活用が今後見込まれるという状況です。現在の人口は約6,500人で、計画人口32,000人に向けて、開発を進めています。白いキャンバスのように、これから自由自在に色を付けていける地域だと考えております。

――まちづくりの一環として取り組まれている「次世代自動車の普及」とは、具体的にどのようなことをされているのでしょうか?

有山さん:電気自動車普及施策「E-KIZUNA Project」を通して、次世代自動車といわれるEV(電気自動車)や水素を使ったFCV(燃料電池自動車)などの普及を以前から行っています。行政だけでは形にするのが難しい部分を、民間や官学と協力し合い、さまざまな施策に取り組んでいます。

EVは、一度の充電で可能な走行距離が短いので、例え車両が普及したとしても、インフラ整備がされていないと移動手段として機能しません。さいたま市は現在、充電するためのEVステーションを160箇所以上設置していますが、これも行政だけではなく、民間の協力があって実現していることなのです。自動車メーカーの販売店や商業施設にEVの充電器を設置していただくなど、各企業や団体の持つ資産を積極的に活用して施策を広める努力をしています。

次世代自動車は、移動手段としてだけではなく、「V2H」という住宅に電力を供給できるという機能も持ち合わせています。災害時に電源が落ちてしまったという場合でも、「V2H」が入っている家庭で、EVがあれば、自宅の電力を自動車でまかなうこともできるのです。平時だけでなく、災害時にも利用できるという点が、国が推進する国土強靭化にもつながると考えています。…

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美園人編集部
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